点訳ボランティアを始めたきっかけ
点訳ボランティアの存在を知ったのは、30年ほど前の24歳の頃。
町報に『県立点字図書館 点訳ボランティア募集』の記事を目にした時でした。
私自身、日常生活に支障は無いものの、足に障害を、抱えています。
そんな私が、10代の頃から
探し求めていたのは、『自分を必要としてくれる場所』を探すことでした。でも、それが何なのか?漠然と探している頃のことです。
町報を見た次の日、職場のお昼休みに、電話しました。迷わなかった。時間は、作ればいいと思っていました。
しかし、そんな甘いものではなく、
利用者の方に,読みやすく・正確な
点訳を届ける責任と難しさを痛感しながら、一年半ほど続けましたが、仕事との両立にも悩み、一度辞めさせて頂くことにしました。
ただ、私の中で難しいながらもその意義と、自分が探していたものが、これだという思いはあり、必ず戻ると決めて。。
30歳の頃、ご縁があり、結婚し、
子供が生まれました。その子が、
年中さんの頃に、試験を受けて、
点字図書館の『点訳ボランティア養成講座』に参加しました。
カリキュラムは、13回の講習会
(約3時間ほど)→ 課題図書を点訳し認められれば、晴れて、点訳ボランティアとしての活動という流れで、登録し、活動をはじめました。
途中、1年半ほどお休みを頂いた期間もありましたが、只今、点訳している書籍が19冊目、活動期間も18年を超えました。
忘れもしませんが、
講習修了の課題で作成したのは、
『オツベルと象』宮沢賢治 著
(↑は、既に先輩が点訳済み)
正式に自分が点訳した一冊目は、
岩波ジュニア新書『生きること 学ぶこと』早乙女 勝元 著 でした。
間違いも多かったことも、忘れられないのですが。。
結局、
『自分を必要としてくれる場所』を探していたけれど・・
『私自身が必要だから探した場所』なのだと思いながら、未だに完璧では無いものの、日々活動させて頂いています。